ズームアップ.3

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小さな強い会社 一歩先行く地方の大改革2001年4月から、金融機関の預金を全額保護している現在の国の制度が変わる。 金融機関がつぶれたら、預金が全額返ってこないこともあるのだ。
制度変更を先取りして、個人の預金は激しく動き始めた。足の早い「ホットマネー」は 金融破綻の再編・淘汰を促している。
預金者は今まで以上に真剣に銀行を選ばなくてはならない。といっても、大規模ならば よいわけではない。
大銀行は改革の歩みがのろく、預金金利の設定も保守的で、うまみが乏しいからだ。
そこで、取材班は小さくてもキラリと光る革新的な金融機関を全国に探して回った。超健全経営/ペイオフ解禁に万全の備え
稚内信用金庫−日本一高い自己資本比率28%
相次ぐ銀行の経営破綻は、預金者に「やっぱり郵便貯金が一番安全」との考えを根付かせた。 都道府県別に郵貯の伸び率(98年3月末時点の前年同期比)をみると、阪和銀行の破綻があった 和歌山県が最も高くて10%を超え、北海道拓殖銀行が破綻した北海道が2位となった。 地域金融に、郵便局シフトという名の静かな取り付けの波が押し寄せているのだ。
その北海道に、預金シェアが7割を超え、銀行も郵貯も寄せ付けない圧倒的な強さを誇る 信用金庫がある。
預金残高2872億円の稚内信用金庫(稚内市)は信金の中では中堅規模ではあるが、 北海道北部の主営業地区での預金シェアは77.8%、貸出金で64.1%のシェアを持つ。 もともと北海道では、札幌以外の都市ではどこでも信金が強いのだが、 その中でも稚内信金の強さは驚異的だ。
その秘密は、全国の信金の中でも1,2を誇る財務基盤の健全さである。 国の早期是正措置では、国内金融機関に対して4%以上の自己資本比率を求めているが、 稚内信金はその基準をはるかに超え、今年3月末時点で28.18%。これは信金の中ではもちろん、 すべての金融機関の中で最高だという。