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〜 稚内市〜
Vol.77/平成21年8月発行
間宮海峡発見200年記念
〈稚内市開基百年記念塔〉北方記念館で間宮林蔵展開催
間宮海峡発見200年祭/2009年6月20日〜10月18日
期間中、林蔵ウォークinわっかない、記念碑めぐり、宝さがしラリー、測量体験、歴史シンポジウム、冒険家フォーラムなど楽しいイベントがいっぱい! 詳しくはホームページでどうぞ。


稚内市公式サイト
http://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/
宗谷岬に建つ間宮林蔵の立像 間宮林蔵渡樺の地と横に並ぶ墓石
Access Guide

●JR稚内駅−北方記念館/車で約10分・稚内空港から車で約40分

●宗谷バス・定期観光案内「日本最北端と記念塔パノラマ」コース

 PM2:30→PM6:20(大人3,600円・小児1,800円)

 稚内BT→ノシャップ岬→百年記念塔→稚内公園→宗谷岬→稚内BT
※ BT=バスターミナル

日本のてっぺん稚内から、いま新しい旅をはじめよう。
稚内市開基百年記念塔・北方記念館
 宗谷小・中学校と宗谷岬のほぼ真ん中に位置する稚内市第二清浜。いまから200年前のある日、その場所で、ある男は友人にこう言い残し、小さな帆船で樺太をめざしました。
 「成功の形たたぬうちは死を誓って帰るまじ。もし難行の節はわれ一人たりとも蝦夷地に残り、蝦夷の土となるであろう」
 樺太探検が失敗に終わった場合にはアイヌ人としてその生涯を終える……決死の覚悟で海に出た男の名は間宮林蔵。目に涙を浮かべた友人は、津軽藩士宗谷詰所に勤務していた山崎半蔵。果たして波は穏やかだったのでしょうか。空は晴れ渡り、水平線の向こうに島影が横たわって見えていたのでしょうか。
 真夏の光波きらめく第二清浜には、現在「間宮林蔵渡樺の地」の記念碑が建っています。そのすぐ横には、自ら郷土の筑波郡上平柳村(現つくばみらい市)から持参したと伝えられる墓石が並びます。万一、林蔵が再び生きて宗谷に帰って来なかった場合、半蔵は本物の墓をここに建てたのかも知れません。

2009年の稚内は一年中 間宮海峡発見200年祭
 江戸後期、世界の海に乗り出したヨーロッパ諸国によって、地球上の様子はほぼ解明されていました。しかしその中で最後まで未踏の地であったのが樺太。樺太は大陸とつながった半島なのか島なのか。
会場内の間宮林蔵立像
(宗谷岬に建つものと同じレプリカ)
 200年前にこの問題に決着をつけたのが間宮林蔵です。樺太が海峡によって大陸と隔てられた「島」であることを確認し、のちにシーボルトによって「Str. Mamia seto 1808(間宮之瀬戸)」と紹介され、世界地図に唯一日本人名が刻まれることになりました。
 稚内および宗谷は、北海道がまだ蝦夷地と呼ばれていたその頃の時代から、海峡・国境のまちとしての特異な歴史を有していました。北方警備の要衝地であり、同時に蝦夷以北を探る出発の地でもありました。そこで稚内市では今年2009年を「間宮海峡発見200年祭」とし稚内・宗谷を再発見する年に位置づけ、多くのイベントを開催中です。
 「林蔵まつり」や「北海道地域創造フォーラム」など、いくつかのプログラムは成功のうちに終了し、稚内市観光交流課主査の内山真澄さんによると、
9月5日に行われる「間宮海峡発見200年記念歴史シンポジウム」と10月10日の「冒険家フォーラム」は見物。また10月9日〜12日まで伊能忠敬「蝦夷地大地図」展示と測量体験も実施されます。いずれも会場は市総合文化センター。詳しくは稚内市役所内観光交流課まで。
■お問合せ先:稚内市役所TEL:0162-23-6161


リニューアル・オープンした北方記念館で「間宮林蔵展」

 内山さんは同文化センターで6月に開かれた市民講座(前期)でも「間宮林蔵とその時代を学ぼう」を受け持つなど、林蔵や郷土の歴史に造詣が深い、元市教育委員会の学芸員。間宮海峡発見200年記念歴史シンポジウムの総合討論会では司会を務めることが決まっています。
 さて、間宮海峡発見200年祭のメイン事業は北方記念館(稚内市開基百年記念塔)で開催される「間宮林蔵展」ですが、稚内市ではこの展示会のために同館内部を大きくリニューアル。ここでも内山さんは林蔵展のコーディネーター役として力を注いできました。苦労された甲斐もあって、オープンを迎えた6月20日以降、来館者は続々と増え、歴史ファンや観光客だけでなく、市民にもふるさとを再発見する絶好の機会となったようです。
 会場となる北方記念館1階では、間宮林蔵の立像がお待ちかね。内山さんの案内により年譜や功績、林蔵とゆかりの深い人々、当時の宗谷アイヌの暮らしや文化、探検途中で出会った少数民族などのことを知ることができるパネルをまず見学。林蔵作図による北蝦夷島地図をはじめ伊能図下図(稚内付近)や伊能大図(宗谷部分4枚組)も目を引きます。復元展示物としてクワエヒル(蝦夷地実用ストーブ)や越冬用ベッドであった寝棺(ねかん)、根室市郷土資料保存センター所蔵の本物の日露国境標石など興味は尽きることなく。
 なかでも圧巻なのは、樺太探検の後、林蔵の資料・口述を編集した村上貞助によって完成した「東韃地方紀行」3冊、「北夷分界余話」10冊の展示でした。当時の清国、ロシア、日本の境界が曖昧な樺太付近の社会情勢をうかがうことのできる貴重な記録です。挿画パネルもそのことを端的に教えてくれます。
 なお、間宮林蔵展は今秋10月18日(日)までのロングラン開催ですので、お近くの方でもまだ見ていない方はお見逃しなく!

伊能大図(宗谷部分4枚組) オホーツク海・日本海沿岸の測量は間宮林蔵にゆだねられた・・・
間宮が見た樺太「北夷分界余話」コーナー 大陸を渡りデレンへ「東韃地方紀行」コーナー 寝心地を体験できる越冬用の寝棺(ねかん)

副港市場と北方記念館を結ぶ無料シャトルバスも運行
 間宮林蔵展開催を記念し、稚内市では最終日まで毎日2往復の無料バスを運行中です。
■副港市場発/午前11時・午後2時
■北方記念館発/正  午・午後3時
 いずれも到着までのバス所要時間は15分。見学は45分とやや短めのようです。2階の常設展も見る価値十分で、郷土資料や戦前の樺太について知ることができます。マイカーで時間のゆとりのある方は、せっかくですから海抜240mの展望室からの絶景パノラマをお楽しみください。広大なサロベツ原野、利尻・礼文、天候に恵まれれば北に現サハリンの島影を捉えることができるかも知れません。
「東韃地方紀行」挿画より
いずれも間宮林蔵が見たデレン・満州仮府の様子(国立公文書館蔵・複製品を展示)
交易の様子(毛皮と着物・衣類との交換) 騒がしい交易 上級役人の船
船中での役人との会談(右奥、着物姿が間宮林蔵)
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稚内市開基百年記念塔 北方記念館
2階の樺太資料コーナー
稚内市ヤムワッカナイ(稚内公園)
TEL0162-24-4019
●施設の構成
[1 階]事務室、展示室、収蔵庫
[2 階]展示室、収蔵庫
[展望台]海抜240m
●開 館 ※冬期休館
  6月20日〜9月30日 
  AM9:00〜PM9:00
  10月1日〜10月31日
  AM9:00〜AM5:00
●休館日/月曜日
※今年度は6月20日〜9月30日まで無休
●料 金
[高校生以上]400円 
[小中学生]200円
●バリアフリー対応/入口、1階展示室、
トイレ、展望室エレベーター
●駐車場/無料40台完備

じまんの一品 Wakkanai
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