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〜 天塩町〜
Vol.82/平成22年12月発行
しじみパイと本田のます寿司を受け継ぐ新生「てしお夢工房」
一時は存続が危ぶまれた郷土の名産品と百年越えの歴史を継承してきた家伝の味をいつまでも“天塩の逸品”として守り抜くために・・・

天塩町へACCESS
■CAR
稚内から1時間15分(道道106号 稚内天塩線)
旭川から3時間30分(R40〜232号)
札幌から4時間30分(R231〜232号)

天塩町WEBLINK
まちの概要や観光情報は
天塩町
http://www.teshiotown.com/
天塩を含む留萌管内の総合案内
留萌振興局
www.rumoi.pref.hokkaido.lg.jp/
天塩のしじみや魚、ショッピングもできる
北るもい漁業協同組合
http://www.gyokyo.net/
てしお夢工房
代表 佐久間勇次さん
(天塩共同印刷企業組合の専務理事)
 天塩は大いなる自然の恵みをたっぷりと授かった町。
 その恵みの中には言うまでもなく日本一と呼び名の高い「天塩のしじみ」があり、天塩川河口の定置網で捕獲される高級魚「サクラマス」があります。
 同町には、その二つの食材を使った逸品があります。それが十年に渡り販売し続けてきた「しじみパイ」であり、百年の伝統を受け継ぐサクラマスを使った「本田のます寿し」。ところが、その製造・販売元である本田商店(てしお夢工房)が一時製造を中止し、今後の存続が危ぶまれることに。
 町民は声を上げました。「何とかして継続する方法は?」「天塩の伝統の灯を消さないでほしい!」その声はひときわ大きく本田商店の隣に立地する「天塩共同印刷企業組合」に響きました。
 「隣同士ということもあって、うちの組合は、本田商店さんとのおつきあいが古く、ずーっと昔から懇意にしていただいてきたようです。」そう話すのは同組合の専務理事にあたる佐久間勇次さん。
 「歴史ある天塩の名産品を守るのも若い私たちの仕事だと思い、嫁さんと一緒に新たに『てしお夢工房』を引き継ぐ決心をしました。」とは言え、ほとんど休みのないハードな一年になってしまったとか。
 月曜から金曜までは主に本業に従事し、土日と祝日の時間をすべて「てしお夢工房」に割かなければなりませんでした。これまでの印刷の仕事を通して地域の歴史や新情報をキャッチしていた佐久間さんでしたが、さらに天塩と本田家の歴史をひも解くうちに、よりいっそう郷土愛の気持ちを深めたようです。
 「天塩町は北陸や東北からの入植者が多く、ます寿しも入植者がはじめたものです。そのルーツは本田善彦前町長(任期1995〜2007)の祖父が石川県から入植した際にもたらされたものです。その味は、母から嫁へと女系によって受け継がれ、製法は本田家に嫁いだ者だけにしか教えない門外不出のものでした。」 古くは町のお祭りやお盆の時期などに町民に大盤振る舞いされてきましたが、あまりにも評判が良く、30年ほど前から前町長の婦人、本田俊子さんによって本田商店で「本田のます寿し」として販売されることに。
焼きたてが文句なしにおいしい、しじみパイ。
「てしお夢工房」の商品は、同工房以外にもてしお温泉「夕映」で購入することが可能。
温泉入浴後に郷土の名産品に舌鼓を打つ!!
天塩ならではの贅沢な休暇の過ごし方です。
 近年はその一方で、町内産のしじみを使い独自のタレで炊き上げる「しじみごはん」、しじみのエキスたっぷりのおこわをパイ生地に包み焼き上げた「しじみパイ」の製造・販売にも追われ、体調不良と後継者不在が重なってしまい危機的状況に。しかし佐久間さん夫妻の応援部隊の登場もあって現在は体調も回復。
 「製造は本田商店の奥さんの指導のもと、組合理事長の奥さんと私の嫁、さらに組合の女性職員の4名で行い、販売の統括を私が行っています。今年はイベントにもけっこう行きました。札幌のオータムフェストや旭川の食べマルシェにも出店し、どちらも連日完売となり好評をいただきました。」
 イベント出店はあくまでも認知度を高めると同時に情報を収集する手段であって、その本質はやはり「天塩に来てもらい、天塩の味をここで楽しんでもらう」ことにあります。そのため通信販売や地方発送は一切行っていません。(もしもあったとしたらニセモノです!)
 資源保護のため、漁期も漁獲量も制限される天塩のしじみと、サクラマスの漁期に合わせ、現在はいずれの商品も6月頃から10月までの季節限定品となっています。
 「今後は、土日祝日限定になるかとは思いますが、通年販売を視野に入れた展開を考えていきたい」と佐久間さん。来年以降ますます多忙を極めると思いますが、スタミナには自信がありそうです。その元気さの秘訣って、もしかして天塩のしじみのエキスと、サクラマスに含まれるタウリンのせい?
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天塩が授かった自然の恵み

■天塩のしじみ■
現在、国産しじみの多くは、外国産の稚貝を放流し育てたものが主流になってしまったようですが、天塩のしじみは正真正銘の国産天然もの。最下流の汽水域となる天塩川水系本支流からパンケ沼にかけて、数万年も前から繁殖を繰り返し、他の産地ものとは比較にならないほど大きく、かつ味の良い最高級のしじみに育ってきました。

■天塩のサクラマス■
渓流の女王ヤマメの魚影が日本一濃いと言われる天塩川水系上流部。その親魚であるサクラマスは天塩川河口から悠々と200km以上も遡上します。秋に獲れる鮭とは異なり、桜が咲く頃の春から漁が行われるサクラマスは、5月以降に大きく成長し脂もグンとのってきます。天然物の天塩産のサクラマスの旨さは筆舌に尽くしがたく繊細で美味。甘い香りとしっとりとした肉質が特長です。
蓮の花を思わせる大皿に盛り付けられた本田のます寿し。
代々、本田家の嫁によって受け継がれ、現在もそのレシピは門外不出。
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しんなりとしたサクラマスの上に酢飯がのった「本田のます寿し」3個入390円・5個入650円 パイと、しじみたっぷりのおこわの不思議な組み合わせ。
パイ生地にもしじみエキス入「しじみパイ」1個/250円
しじみの滋味な旨さが染み渡っている「しじみごはん」約300g入/500円
■お問い合わせ

てしお夢工房
天塩郡天塩町海岸通3丁目
TEL.01632-2-1120 FAX. 01632-2-2589
メール yumeko-bou@mail.goo.ne.jp
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