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〜 興部町〜
Vol.75/平成21年2月発行
塩分ゼロ・カロリー1/3。カラダにやさしい
(有)乳食研のファーメントチーズ。
興部町公式サイト
http://www.town.okoppe.lg.jp/
興部町ってどんなマチ?
■町名はアイヌ語の「オウコッペ」から転訛したもの。意味は「川尻の合流しているところ」。
■町の面積/362.45km2 ■人口/4,427人、世帯数1,872戸(平成21年1月現在)
■基幹産業/農業(酪農)と漁業
消費地と生産地が協力し合う開かれた農業を目指しています。自分たちの手でつくったものを消費地に届けるモノづくりを進め、ナチュラルチーズなどの乳製品、ハム・ソーセージなどの研究・製造に積極的です。一方、ホタテや鮭、毛ガニなどの水揚げが盛んで、養殖技術の発達や稚魚の放流事業、水源確保のための植樹事業などが行われ、育てる漁業に力を入れています。コンブやウニを流氷から守る世界初の防氷堤も大きな話題に。
Access Guide
●稚内から193km
車で約4時間30分(国道238号)
●旭川から140km
車で約3時間00分(国道40−国道239号)
●札幌から270km
車で約5時間30分(士別剣淵ICまで高速利用)
● 紋別空港から33km
車で約40分(名寄−興部−紋別、路線バスあり)
道庁のホームページにある「北海道農業の歴史」には、次のような年表が載っています。
・昭和54(1979) 年/牛乳・乳製品の需給緩和により生乳の計画生産実施。
・昭和60(1985)年/生乳生産が再び過剰となり、約8万tの余乳発生。
・昭和61(1986)年/生乳の需給緩和を改善するため初めて減産型計画生産を実施。
しかしながらその後、平成の時代に入ってからも、北海道の酪農家が手塩にかけ育てた乳牛から搾られた牛乳は、たびたび破棄せざるを得ない状況が続いてきました。
そんなニュースを耳にするたびに、雄武町で水産加工業を営んでいた工藤光治さんの胸は、強く締めつけられました。
「もったいない。何とかこの事態を打開できないか?牛乳を使った新しい仕事で、地域と社会に貢献できる道はないものか」そんな思いから、工藤さんは行動を起こしました。
農業団体等に足を運び「牛乳を酵素で固めてチーズをつくりたい。ぜひ牛乳を分けてほしい」と陳情。ところがどんなに熱弁を振るっても、行く先々から返ってくる返事は「できるわけがない」の一点張り。しかし、やがてその持ち前の粘り強さに理解を示し「牛乳を回してもいい」という町が現れます。それが興部町でした。
平成3(1991)年4月設立の(有)乳食研は、同町の搾りたての生乳だけを原料に、乳酸菌などの酸を一切使わず、酵素だけで固めた、前代未聞のまったく新しいチーズづくりの挑戦を開始しました。そうして研究から足かけ8年。同社代表取締役の工藤さんの執念が実を結び、平成11(1999)年、ついに乳食研は、レンネットという凝乳酵素だけでチーズをつくりあげることに成功。名前は、酵素=Fermentからとって「ファーメントチーズ」と名づけられました。
「ファーメントチーズ」それは生まれたてのチーズ。
■ファーメントチーズ《特許第3368496号》
原材料/生乳(成分無調整) 内容量/100g
「ファーメントチーズ」、「お刺身チーズ」ともに冷凍保存ができません。要冷蔵で、消費期限は製造日から14日(2週間)。百貨店の催事、北海道物産展などにも頻繁に出品され、道外からも注目。
一般にナチュラルチーズづくりにはスターターと呼ばれる乳酸菌、カマンベールやブルーチーズにはカビスターターが使われています。その後、レンネットを加えますが、乳食研ではレンネットのみで生乳を固める独自の製法を確立し、特許を取得。新鮮かつ純粋な「おこっぺ牛乳」100%からできた、生まれたてのナチュラル・フレッシュチーズです。
ひと口含めば、風味と後味はやさしいミルク。食感は豆腐のようにやわらかい非熟成タイプで、酸を加えていないのでまったくクセがありません。ですから、子どもからお年を召した方、あるいはチーズ嫌いの方でも誰でも安心して食べることができます。
また、塩(塩分ゼロ)をはじめ添加物は一切使用せず、脂肪分も19.3%以下(一般的なチーズは約60%)に抑えたカロリー控えめなカラダにやさしいチーズです。もちろん従来のチーズ同様ビタミン、カルシウム、タンパク質をたっぷり含んでいる栄養バランスの優れた万能食品、機能性食品であることは言うまでもありません。
発売以来、女性を中心に高い評価を受け、現在ではメタボを気にされる中高年からも支持を集めています。道内各地の飲食店、小樽バインなど有名チーズ売り場にも並び、北海道を代表するフレッシュチーズとしての地位を築いています。
主役であり、脇役にもなれる新感覚のチーズ
食べ方としてはそのままミルキーな味わいを楽しむだけでなく、パンやサラダ、デザートなどにも幅広く利用が可能。フルーツソースやジャム、はちみつなどをかけて食べても美味ですし、和食好みの方はおかか醤油につけてもバッチリ。わさび醤油や和洋中どんなドレッシングにもよく合います。
また、煮込み料理に加えることによって、旨味を引き出し、おいしく調和させる力を持っています。たとえばカレーやシチュー、餃子やハンバーグの中に入れてみたり。お菓子づくりにも応用が利き、スポンジケーキの中に入れてもフワッとおいしく仕上がります。
この新感覚のファーメントチーズは、まさに食べる人のアイデア次第で主役にも脇役にもなれるチーズで、まるであなたの新しい食べ方を待っているかのようです。
牛乳豆腐とも呼ばれる初乳チーズのような「お刺身チーズ」
■お刺身チーズ
原材料/生乳(成分無調整)
内容量/250g、500g
チーズから水分が出ている場合がありますが、これは乳清(ホエー)です。そのまま召し上がっても、また煮込み料理などにも利用できます。
ファーメントチーズを世に送り出した乳食研では、その後さらに牛乳の消費拡大を願って、次々に新しい商品開発に着手しました。
観光客にも評判の良い脂肪分の少ない「ファーメントチーズ入りソフトクリーム(道の駅「おうむ」で夏期販売)」。有名百貨店のデパ地下でも取り扱われているファーメントチーズ入り「牛乳だんご」。いま売れ行き絶好調の「生チーズキャラメル」。酒の肴やご飯のお供にピッタリなツウ好みの「牛乳しそ南蛮」。そして、和風食材としての決定版「お刺身チーズ」。
そのお刺身チーズは、母牛が仔牛に与える初乳からつくられた牛乳豆腐に似たチーズです。分娩後1週間以内の乳を初乳といいます(法的に5日以内初乳を初期初乳と言い出荷してはならないと規定)が、仔牛が飲める量には限りがあります。その残りや後期初乳を使って昔の酪農家では「初乳チーズ」と呼ばれる牛乳豆腐を役得として自家用で楽しんできました。
そんな初乳チーズ=牛乳豆腐の味わいと食感の再現を目指し完成したのが、お刺身チーズです。これはもうズバリ、わさび醤油でいただきましょう。海苔を巻いた寿司ネタにもなりそうです。
チーズづくりの旅はまだまだ続く
乳食研のチーズづくりは、アラビア民話に登場するチーズ誕生の話にそっくりです。
「砂漠を旅するアラブの商人が、羊の胃袋でできた水筒にミルクを入れて、ラクダの背中に積んでおきました。夕方、喉が渇いたのでミルクを飲もうとしたところ、中から透明な液体(ホエー)と白い固まり(カード)が出てきました。この固まりを食べてみたところ、とてもおいしかったのです。そう、この白い固まりがチーズでした」とあります。
この話を若干科学的に説明しますと、羊の胃袋に含まれていた「レンニン」という酵素がミルクを固め、砂漠の熱い太陽とラクダの歩く振動によって脱水され、チーズの固まりができたのです。
酸を使わず、酵素だけで固めた乳食研のファーメントチーズは、人類が作った最も古い加工食品技術を、現代バージョンとして蘇らせ、これからも思いもよらない新商品を開発し、興部町を代表する企業の一つとして進化し続けていくことでしょう。
乳食研のもう一人の若い代表取締役、熊谷知之さんによると「次は生チョコなどを予定しています。また、牛乳と豆乳を混ぜて固める技術も確立しましたので、今後研究を重ね新商品につなげていきたいと考えています」と目を輝かせていました。
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ファーメントチーズ入り商品のご案内
“懐かしいのに新しい味”
牛乳だんご
〈冷凍〉
(ファーメントチーズ30%使用)北海道のじゃがいも、かぼちゃ、よもぎ、とうもろこしなど、種類も豊富。
“ふるさとの味”
牛乳しそ南蛮
しその爽やかな風味と甘辛が絶妙
“ミルキーな味と香り”
生チーズキャラメル
真心こめて一つひとつ手づくり
※冷凍のままフライパンやホットプレートにクッキングシートを敷いて蒸し焼きに
代表取締役
工藤光治さん
代表取締役
熊谷知之さん
有限会社 乳食研
■興部工場
紋別郡興部町字興部102番地1
電 話0158-82-2351
FAX0158-82-2532
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