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〜 豊富町 〜
Vol.66/平成18年11月発行
豊富温泉にとてもリーズナブルな宿
「ホテル ウイン」がオープン!
●ACCESS
稚内-豊富/約40分 (国道40号)
旭川-豊富/約4時間 (国道40号)
札幌-豊富/約6時間 (士別剣淵I.C.まで高速、国道12号-国道40号)
JR豊富駅-豊富温泉/約6分 (4.5km)

旅行者や湯治客に人気の高いふれあいセンターまで徒歩3分の好立地。
豊富温泉
ホテル ウイン
(有)ウイン 
取締役社長 益村 豊さん
旅情誘う最北の湯けむり、豊富温泉。
 宗谷管内は国立公園、ラムサール条約登録湿地を有する雄大な自然に恵まれた地域。利尻・礼文、サロベツ原野をはじめとする高山植物や原生花園、宗谷岬、秀麗な利尻富士の容姿と最北の風情を求めて、毎年多くの観光客でにぎわいます。さらに新鮮な海の幸・山の幸、癒しの湯が人々を惹きつけてやみません。

 その中にあって"豊富温泉"は80年の歴史を持つ由緒ある最北の温泉郷。大正15(1926)年、石油採掘中に地下約800〜900mの地点から偶然にも天然ガスと一緒に温泉が噴出。早くも翌年には小さな茅葺き小屋が開湯し、以来地元の人々はもとより、湯治場として愛されてきました。

 独特な石油臭を放つ豊富温泉の黄土色を黒っぽく濁らせたような湯(ナトリウム|塩化物泉)には、幅広い効能が期待できますが、古くから"皮膚病・火傷に効果がある"とされ、皮膚科の医師もお手上げの時は"豊富温泉へ行ってみなさい"と助言されたとか。やや温めの長時間入浴しても疲れない柔らかな湯は女性にも人気が高く、アルカリ性なので肌がすべすべに。評判が評判を呼び、二軒三軒といつしか温泉宿が増え、昭和50年代には現在のような温泉街が形成され、宿も10を超えました。多くの旅行代理店の利尻・礼文・サロベツ観光のツアー・スケジュールに組み込まれ、豊富温泉はサロベツ観光の拠点としての地位を築いてきました。


宗谷管内で急がれる観光の振興。
 しかしながらここ数年は利用客が減少し、最新版である平成17年度の『北海道観光入込客数調査報告書(発行/北海道経済部)』によると、町内の観光入込客数は24万8,500人で、前年より4万2,900人(前年対比85.3%)減少しています。

 ところがこれは豊富に限った現象ではなく、稚内、利尻、礼文をはじめ近隣の天塩、幌延など宗谷管内全体の傾向を示すものです。また利用客が依然として4〜9月のシーズンに集中していることも共通の大きな悩み。そのため各市町村はもとより、広域観光の視点からの振興政策も求められています。

 今一度この地域が持っている"雄大な自然や新鮮な食材""最北の風情"などの優位性や個性を見つめ直し、今後は観光関係者や行政のみならず、たとえば山海の幸の提供者である一次産業の生産者とも連携し"自然と食とホスピタリティ(もてなし)"を基本とした魅力ある観光地づくりを再構築していく必要があるのではないでしょうか。また最北の旅情を永遠にかきたてるためには、豊かな自然、観光資源を守る姿勢を積極的にアピールしていかなければなりません。さらに滞在型、通年型観光の確立やリピーターの拡大、新たな観光ルートづくり、インターネット等を利用した情報発信なども必要不可欠です。


自炊可能なウィークリー・マンションタイプのホテル ウイン。
 さてそんな課題を抱える中、豊富温泉街に今夏新しいホテルが誕生しました。

 ホテル ウインは、これまで温泉街にはなかったワンルームのウィークリー・マンションのようなホテル。何と言ってもリーズナブルな低価格が魅力です。

 経営者の益村さんはもともと和食の職人で、高校卒業後大阪辻調理師専門学校に学び、今では大阪の老舗の一つに数えられる"入船寿司"で修行。その後ふるさと豊富に戻り"銀寿司"で腕を振るい、鮨・割烹の店として一時代を築いてきました。しかしやがて温泉街で高級品だけで生き抜くには難しい時代となり、北海道名物でもあるラーメンやジンギスカンなども提供するように。さらに平成14年からは町営の温泉施設日帰入浴専門の温泉"ふれあいセンター"の食堂委託業務を受けたことが転機となり、ついに銀寿司ののれんを下ろす決心をしホテル経営の道へ。同時にホテル横に隣接する店"赤坂"を新たにつくりました。職人としての意地がそこに生きているのかも知れません。

 ふれあいセンターの食堂に立った益村さんは、温泉を利用する観光客をよく観察していました。ここは言わば本州でよく聞くところの外湯(共同湯)に相当しますが"この温泉の利用者の受け皿となる宿泊施設はできないだろうか。アトピーや乾せんなどに悩む湯治専用の浴室を持つ同センターには全国からの湯治客が多く、その人たちを気軽に受け入れることのできる安くて清潔なホテルはできないものだろうか"と考えた結果、温泉ホテルの1泊2食付きの形態とは異なる1泊食事なしの低料金と、あらかじめ長期滞在を前提としたプチホテルをコンセプトに、ビジネスホテルよりは広く、自炊可能な利便性の高いホテルをオープンさせました。


オープン早々新たな客層を発掘。
 ツアー客を中心に観光入込客数が減少する中、まだ数カ月の実績しかありませんが、同ホテルには単身ビジネスマン、全国から長期湯治客、旅行者の宿泊が相次ぎ、秋以降の宿泊予約も順調に埋まっている模様。「私自身海外旅行をしている時に痛感したのですが、欧米ではバストイレ付きは当然ですが、食事付きは条件ではないんですね。むしろ食事なしが当たり前で、多くの人がその土地の美味しいレストランを探して楽しむんですね。私自身和食の職人ですから良く分かるのですが、人は食べたいと思うものを食べる時が一番幸せなのです。」と益村さん。「湯治の方のためには自炊用に炊飯器・鍋釜を備え、ビジネスマンにはインターネット接続のためのLAN環境を提供し…という具合に必要なものだけをコンパクトに備えた、まるで自分の部屋のように使ってもらえる宿泊施設にしたかったのです。」

 それでも現在はオプションとして夕食を用意できるようにし、イカ刺しやホッケの焼魚など、家庭的な郷土料理を提供することに。「ある時、神奈川から一人旅の女性方が長期の湯治でお越しになったのですが、その時、体力的に自炊すらキツイ人もいることに気がつきました。そんな人たちのために別途注文があれば夕食を出せるようにしました。またビジネスマンにしてみたら外食ばかりでは飽きちゃうこともあるでしょうし。ちょうどホテルの隣に"赤坂"がありますから、そこで食べていただきます。ある意味では今後もお客さんからヒントをいただきながら、さらに利用しやすいホテルを目指していきます。」

 ホテル ウインではこれまでのところ、湯治の方は1〜2週間、ビジネスマンは2〜3カ月の長期滞在型のお客さんで占められているそうです。また家族旅行の方、フリーの一人旅の方もインターネットのホームページから予約をされる場合が圧倒的に多いそうです。想像していた以上に広くゆったりとした客室を見ていると、贅沢という非日常的な旅も時にはいいものですが、のんびりじっくりと命の洗濯をしたい時には、こんな宿がぴったりなのかも知れません。

 ホテル ウインは小さなホテルですが、豊富温泉街に投じた一石とその可能性は、決して小さなものではないようです。
全室にIH調理器付システムキッチン、炊飯器、鍋やかんなどの調理器具を装備。まな板や包丁類はフロントで貸出してくれます。 2階ラウンジ
寝具類、掃除等のメンテナンス管理は、通常のホテル同様に行われます。
シングル
(たっぷり10畳の広さ)
ダブル
(お1人様シングルと同料金)
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天塩郡豊富町温泉
TEL 0162-82-3030
Mail/hotel-win@silver.plala.or.jp

■宿泊料金〈お1人様〉
・1泊(食事なし)3,850円(税込)
・1泊(夕食付き)4,950円(税込)
●ウィークリー契約(1週間以上)
・1泊(食事なし)3,350円(税込)
・1泊(夕食付き)4,450円(税込)
※子供料金については直接お問い合わせください。
※食事は、ホテル隣の「赤坂」にてご用意。(18時〜24時まで)

■設備概要
全洋室8室(シングル・ダブル有り)
全室共ワンルームマンションタイプ
・ユニットバストイレ・ベッド
・デスク・冷蔵庫・IH調理器付
・システムキッチン・炊飯器・調理器具(包丁やナイフ等は貸出)
・テレビ・インターネットLAN完備。
・その他ランドリールーム、ズボンプレッサー、
 ラウンジ(電子レンジ、オーブントースター設置)、
 簡易ベッド、駐車場(8台)を完備。

日帰入浴温泉「ふれあいセンター」

■大人/500円 ■子供/250円 ■65歳以上/380円

毎月26日は入館割引キャンペーンを行っており、大人250円、65歳以上250円、子供無料となります。

詳しくは豊富町役場観光商工課まで。

TEL 0162-82-1001

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