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〜 利尻町 〜
Vol.60/平成17年5月発行
日本一の折り紙つき。
待望の「利尻ふれあい温泉」がオープン
身も心も解放感に包まれて。

島民と観光客の旅の疲れを癒す露天風呂。

●ACCESS

東日本海フェリー
・利尻(鴛泊)-稚内=1時間40分
(5-9月/1日4往復運航)
・利尻(鴛泊)-礼文=40分
(5-9月/1日2往復運航)
・利尻(沓形)-礼文=40分
(5-9月/1日2往復運航)
利尻町営ホテル利尻

総支配人 鎌田 喜男さん

 周囲63キロの最北の国立公園利尻島は、まさに北の楽園。神秘的で魅力あふれる自然の風景はもちろん、島のシンボルである利尻富士(利尻山)には数多くの高山植物が群生し、華麗な姿で私たちを出迎えてくれます。
 さて、そんな利尻の玄関口である沓形フェリーターミナルのすぐ近くに建つホテル利尻に、天然温泉『利尻ふれあい温泉』(利尻町ふれあい保養センター)が新たに併設されました。島民はもとより、早くも観光客にも大好評のオープン直後の同温泉を訪ねました。


■プレオープンには800人が殺到。
 利尻町沓形にある町営ホテルであり、185名の収容人数を誇る"ホテル利尻"。その裏側で、昨年7月から温泉の試掘ボーリングを行ってきた結果、2005年2月に見事に湯脈を掘り当て、ついに4月3日、待望の『利尻ふれあい温泉(利尻町ふれあい保養センター)』がオープンしました。
 4日・5日の両日はプレオープンとして島民に無料解放され、早くも神経痛や筋肉痛などに効くという噂が噂を呼び、黄色を帯びた茶褐色の天然温泉に詰め掛けた約800人の島民らは湯の色に驚きながらも「気持ちいいね」「温まるね」とご満悦だった模様。


■炭酸水素含有量は国内トップクラス。
 気になる温泉成分は炭酸水素を主成分にナトリウム、マグネシウムをたっぷりと含み、ことに皮膚をなめらかにする炭酸水素は国内トップクラスの含有量。神経痛や慢性皮膚病、筋肉痛など、幅広い症状に効能があります。
 道立衛生研究所から同町に届いた温泉分析書によると、泉温は気温マイナス6℃で33・8℃。泉質は"含二酸化炭素―ナトリウム・マグネシウム―塩化物・炭酸水素泉"。源泉は深さ(地下)約1,003mほどから沸き出し、およそ今から530年〜2380年前の岩盤破砕帯に賦存した地下水で、火山性熱源によって温められたものとのこと。
 通常、温泉は、25℃以上、定められた19種類の物質のうちの一つの条件を満たしたものが温泉として認定されますが、利尻ふれあい温泉は温度はもちろん、6物質が規定値を大きくクリア。ちなみに容存物質総量は規定値の13倍。メタ亜ヒ酸は5倍、メタほう酸は24倍、メタ珪酸は3倍、遊離炭酸は12倍と顕著な数値を示しています。これらの成分が一つとなって構成される効能や効果は図り知れないといわれ、まさに良薬にまさる温泉。また、炭酸水素をたっぷりと含んでいるため"清涼の湯"あるいは"美肌の湯"として老若男女を問わず楽しめるお湯だと言えるでしょう。


■島民は無料で温泉をポリタンクでお持ち帰り。
 さて、お湯の色は黄色を帯びた茶褐色と前述しましたが、実は沸き上がったばかりのこの温泉は、まったくの無色透明。時間が経つにつれ鉄分が酸化して茶褐色となっています。またホテル裏側には温泉ポンプが設置されていて、島民の共有財産として町民や業者が持ち帰ることができるようになっています。
 さらに5月1日には屋外足湯(無料)もオープンし、こちらも注目を浴びています。


■島民と観光客の共存をめざして。
 総支配人の鎌田さんのお話によると「平日で250〜270人、土日は300〜350人ほどの利用者がある」とのこと。年間利用者数は7万5千人を見込んでおり、自信のほどが伺えます。「おかげさまで、腰の痛みが治った、発疹が治った、痛みがとれたという嬉しい話しが島民の間でクチコミとなって伝わっています。しかしながら、まったく悩みがないと言えばウソになります」とも・・・。
 その悩みのタネとは、実は利尻ふれあい温泉は日帰入浴を楽しむ島民のための保養施設であると同時に、ホテルの宿泊客も利用する共存型の温泉であるためです。現在のところは、観光客と島民間のトラブルの報告はありません。しかし、本格的な観光シーズンを迎える6・7・8月頃には爆発的に観光客の方々が増えるため、あるいは島民の日帰入浴時間を制限するなどの対策がとられるかも知れません。また、他のホテル・旅館に宿泊される観光客がこぞって温泉に来ることも予想され、「評判を呼ぶのはありがたいのですが、喜んでばかりはいられません」と鎌田さん。


■源泉掛け流し。日本海を一望する露天風呂も新設。
 温泉誕生とともに施設面も充実し、大浴場のほかに、町では露天風呂も新設。日本海の眺望もバツグンです。浴場入口付近には美味しい利尻湧水『麗峰湧水』がさり気なく置かれているなど、気配りも行き届いています。
 人気沸騰中につき、混雑は覚悟しなければなりませんが、シーズンオフに、ゆったりのんびりと源泉掛け流しの"日本一の折り紙つき"のお湯を心ゆくまで堪能したいものです。

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宗谷岬に建つ宮沢賢治文学碑

無色透明の温泉は、空気に触れると酸化し、

黄色を帯びた茶褐色に変化。


ホテル利尻の裏手にある
無料の温泉ポンプ。
業者用のタンク口と島民用の
蛇口に分かれています。


露天風呂

天然のミネラルウォーター利尻湧水
『麗峰湧水』の水をホテルにいながらにして楽しめます。
サウナ
【利尻ふれあい温泉】
(利尻町ふれあい保養センター/ホテル利尻大浴場)

利尻郡利尻町沓形字富士見94
TEL 01638-4-2001
FAX 01638-4-2877

[入浴時間]
午後1時-午後9時

[主な設備]
大浴場、サウナ、露天風呂、休憩室 売店、レストラン、喫茶 駐車場完備(大型バス9台、普通自動車59台)

[泉  質]
含二酸化炭素-ナトリウム・マグネシウム-塩化物・炭酸水素泉 (旧泉質名:含炭酸・土類-食塩泉/中性高張性低温泉)

[効  能]
(適応症)

●浴用
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、 うちみ、くじき、疲労回復、慢性消化器病、痔症、冷え症、 病後回復期、健康増進、虚弱児童、慢性皮膚病、慢性婦人病、 高血圧症、動脈硬化症、きりきず、やけどなど

●飲用
慢性消化器病、慢性便秘、糖尿病、痛風、肝臓病
※禁忌症は浴用の場合は急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、高度の貧血、妊娠中など。
また飲用は下痢の時、腎臓病、高血圧症、むくみのあるものは避けた方がよい。
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