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〜 浜頓別町 〜
Vol.65/平成18年8月発行
天然酵母パンと家庭菓子のお店「マルシェ ビオ」
オーガニック精神から生まれた"安全で素朴な味わいのパン"
Marche` BIO(マルシェ ビオ)
Mika Satoh
佐藤 美佳さん
マルシェ ビオ
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『ひまわり』で有名な印象派の代表的画家、ゴッホ。その才能が開花したのは、南仏プロヴァンス地方のアルルに移ってからのこと。浮世絵に魅せられていたゴッホは、日本にも強い憧れを抱き、友人たちに手紙で「アルルは日本だ」と書き残しています。そんな日本のようなアルルで、ゴッホが好んで題材にしたものは花畑や庭、公園の小径、農園、粉挽小屋などでした。
今回ご紹介する『マルシェビオ』は、まるでアルル郊外さながらの風景に佇む小さなパン屋さんです。場所は浜頓別市街から車で国道275号を南下すること15分。下頓別の市街を通り、バス停留所が見えてきたらすぐに右折する町道がありますのでそちらへ。茂宇津内川を渡る小さな橋を渡れば、左手に黄色いサイロが見えてきます。そのサイロがマルシェビオの目印。
マルシェはフランス語で市場。ビオ(ビオロジック)はオーガニックの意味で、同店の佐藤さんがフランス旅行で感激した朝市にちなんで名付けたもの。
佐藤さんは、2004年11月に宮城県仙台から夫婦で浜頓別に移住してきたのですが、最初からパン屋さんを始める気はなかったとか。ただ「北海道で田舎暮らしがしたかった」そんな単純な動機で大胆にも引っ越してきました。浜頓別のこの場所を選んだ理由はと聞けば、「そこ(隣であり酪農業を営む大家さん)に『ゆう子のチーズ(前田ゆう子さんのお店)』があったから。一緒に仕事ができればいいなって。」そしてもう一つ。「北海道って牧場のイメージじゃないですか。でも調べてみると、この広い北海道でも、もはや放牧しているのは宗谷地方しかなかったんです。理想的な田舎の風景を探していたらここだったんです。」
やがて佐藤さんは重要なことに気づきます。もともと生活の一部としてパンを焼いていた彼女にとって、その材料のほとんどがここで調達できるということに。パンづくりに適した道産小麦(ハルユタカ、キタノカオリなど)や発酵バター(浜頓別にはバター工場の『よつ葉乳業』がある)、新鮮な牛乳や自然卵も町内の生産者から。ほどなく、自前の天然酵母(主にイチジクを使用)やバックフェルメント(ドイツの小麦酵母)、有機天然イーストから生まれた安全で素朴な味わいのパンとお菓子づくり(クッキー、サブレ、タルトなど)がスタートしました。
「初めはインターネットで細々と売れればいいかなって思ってたんですが、予想外に町内外から買いにきてくれるお客さんがあって。」と、本人も想定外の人気と評判を博すことに。
「私がつくるパンは、私が食べたいと思うパンだけ。だから私の好きなパンの味にしかならないの。その意味で私は今でもパン焼きの素人だと思います。誰かの味覚やマーケットに合わせた味ではないので。」パンの味わいだけではなく、他の食材選びでも頑固です。ハード系のパンの材料となる全粒粉ライ麦や副材料となるドライフルーツ、ナッツなど輸入品はことごとく認定オーガニックのものを使用するという徹底ぶり。そんなこだわりが、支持を得ている背景にあるようです。インターネットからも注文ができますが、お近くの方はぜひ一度訪ねてみては。
Marche` BIO〈マルシェ ビオ〉
枝幸郡浜頓別町字茂宇津内
TEL 0163-49-3233 (パンの焼上げ/月水金)
URL
http://www7a.biglobe.ne.jp/~marche-bio/
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