「トン・ツー」とも言われるモールス信号。信号には、短い符号「ト(トン)」と長い符号「ツー」の二種類しかなく、その複雑な組み合わせによってアルファベットや数字、記号、さらに日本語のカナ文字を無線によって送受信します。そして符号を送信するために打つ電鍵(でんけん)を自在に操り、同時に受信した符号を次々に翻訳するスペシャリストが通信士です。通信士になるためには第一級〜第三級総合無線通信士の国家資格に合格しなければならず、長い間船舶の花形の職業でした。
ところが近年はデジタル通信技術の発達によって衛星(インマルサット)を利用した電話、ファクシミリ、テレックス、GPSやパソコンなどが次々と台頭し、ついに1999年、航海の安全もGMDSSという世界的なシステムへ全面移行し、モールス信号の時代は幕を閉じてしまいました。
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